一貫性は、パルプ製造業界で使用されている、水中の木材パルプスラリーの乾燥固形分を表す用語です。パルプ濃度は大きく3つの範囲に分けられます。パルプおよび製紙工程における各機器およびユニット操作は、特定の濃度範囲内で最適に操作されるように設計されています。
米国では、紙パルプ産業協会(TAPPI)が、紙パルプ製造プロセスで一般的に使用されているテストの標準手順を発行しています。ここでは、最大4%までのスラリーに対して紙の一貫性を判断するためのTAPPI手順の簡易版を紹介します。
あなたが必要とするアイテム
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サンプル容器、1リットル容量)
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ブフナー漏斗、直径150ミリメートル)
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ろ過フラスコ、1,500〜2,000ミリリットル)
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吸引源:アスピレーター、真空ポンプなど
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メスシリンダー、500ミリリットル
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バランス
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ろ紙、直径150ミリメートル、粗い質感
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105〜150℃に設定された乾燥オーブン
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蒸留水
ろ紙を乾燥オーブンで1時間乾燥させてから重量を記録する。
パルプスラリーのサンプルを採取する。サンプルをよく振ってください。濃度が1%以下になることが予想される場合は、サンプル容器からメスシリンダーに500ミリリットルを注ぎます。濃度が1〜4パーセントになると予想される場合は、サンプル容器からメスシリンダーに250ミリリットルを注ぎます。
秤量した濾紙をブフナー漏斗に入れ、蒸留水で濡らす。漏斗を吸引します。パルプスラリーサンプルをろ紙を通して注ぎ、得られたパッドから全ての水を排出させる。
パルプ繊維をすべて残すように注意しながら、ブフナー漏斗からろ紙を取り除きます。ろ紙を乾燥オーブンに入れ、恒量になるまで乾かします。サンプルの重さを量り、そしてサンプルの総重量から濾紙の重量を引くことによってパルプ繊維の重量を決定する。
次の式を使用してコンシステンシーを計算します。コンシステンシー(パーセント)は、使用されたサンプル容量(ミリリットル)で割ったファイバー重量(グラム)を100で表したものです。